由宇温泉の由来

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昔、由宇町の出合。湯のしりの源左衛門宅の下で、ポコポコと湯が盛んに沸き出ていました。
その頃、岩国の殿様に重い年貢をかけられ、一粒でも多く稲を作らないといけない。
しかし、稲を植えても、湧き出る湯のせいで、根が枯れてしまいます。
源左衛門はそれに腹を立て、肥じゃくで湧き出る湯を汲み出して捨ててしまいました。
するとそのたたりなのか、湯が急に出なくなったといいます。
同じ年、山口の湯田で湯が湧き出し、出合の湯が湯田へ抜けたのだと言い伝えられていました。

由宇町には古来、このような湯にまつわる言い伝えが各地に残っており、そのため「由宇」の地名は「湯」から起こったという説もあります。

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『ゆうの史跡・文化財めぐり』より

昭和25年~26年頃、県下各地に温泉開発ブームが起こり、由宇町もこの言い伝えを頼りに、試堀調査が行われました。
昭和30年6月、ボーリング調査の結果、ラドンを多く含む冷泉が掘り当てられ、言い伝えは間違いではなかったことが証明されました。

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『町制60周年記念ゆう1986』より

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『町制55周年記念ゆう1981』より

昭和32年に由宇温泉が発足し、盛んな時には温泉旅館が7件も立ち並び、大勢の客で賑わっていました。




現在、この良質な温泉を守るのは、ゆう温泉ただ一つ。
いにしえの健康湯と静かに流れる時間をゆっくりとご堪能ください。
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